情報通信総合研究所は1日、Web上で行なったアンケート「ネット社会に対する意識と展望に関する調査」の結果を公表した。調査によれば、約8割のユーザーが情報漏洩やウイルス感染に不安を感じる一方、医療や福祉分野への充実を期待する声が高まるという結果となったとしている。
同アンケートは、2004年2月10日~16日までの期間に同社のマーケティングサイト「MIN」で実施されたもの。有効回答者数は7,095名で、回答者の男女比は男性45.7%、女性53.7%、年齢層では20代が20%、30代が39%、40代が25%など。
調査結果によれば、「インターネットで不安に感じることは何か」という質問について「非常に感じる」「少し感じる」と回答した人の割合が多かったのは、「ウイルス」(78.3%)、「個人情報が流出」(78.2%)、「ハッカー」(61.2%)の3項目。回答者の属性別では、ネット初心者では「使いこなせない」ことに対する不安が高く、ヘビーユーザーでは「ハードやネットワーク故障で生活に支障」が出ることへの不安が高いという結果となっている。
インターネットを利用する際に不安を感じたシーンとしては、「オークション」(65.3%)、「オンラインショッピング」(57.7%)などのコマース関連サービスと、「BBS・メーリングリスト」(42.0%)、「チャット」(39.2%)などのコミュニティサービスが特に高くなっている。ただし、不安を感じたために実際に利用をやめた経験があると回答した人は、いずれのサービスでも10%以下に留まっている。
インターネットの利用によって感じたメリットとしては、「知識が増える」(84.9%)、「楽しい」(76.5%)、「視野が広がる」(69.5%)などを挙げる回答者が多くなっている。また、今後のネット社会の進展に期待することとしては、「就業機会の増加」「医療・福祉サービスの充実」などを挙げる人が多く、昨年に比べて期待と共に実現すると思うと回答した人の割合も増加している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.icr.co.jp/info/press/press20040401.html
( 三柳英樹 )
2004/04/01 19:22
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