ICANNは3月31日、「Whois Data Problem Report System(WDPRS)」の運用状況についてまとめたレポートを発表した。WDPRSとは、インターネットユーザーがWhoisで不完全または不正確なデータを見つけた場合に、レジストラに対して報告できるシステムで、InterNIC.net上で運用されているものだ。
レポートによると、WDPRSの運用を開始した2002年9月3日から2004年2月29日までの18カ月間に寄せられた情報は26,362件で、そのうち24,148件について確認がとれた。これは、レジストラが管理しているドメイン1万件に対して、平均すると4.8件の報告が寄せられたことになるという。
gTLDごとの内訳は、.comが82%、.netが13%、.orgが5%。誤りがもっとも多い項目はドメイン名登録者の住所で54.7%、続いて管理者の電話番号が49.1%、同じく住所が48.6%、登録者の電話番号が47.6%、管理者のメールアドレスが46.1%などとなっている。なお、24,148件の情報は5,755人から寄せられたもので、平均すると1人約4.2件だが、もっとも多かった人は1人で1,170件も報告していたという。
さらにICANNでは、.com、.net、.orgだけでなく、.aero、.biz、.coop、.info、.museum、.name、.proも含めたすべてのgTLDに対応したWDPRSの機能拡張版の運用を開始しており、今後は統計データの公開頻度を上げていく予定だ。
関連情報
■URL
ICANNのレポート(英文)
http://www.icann.org/whois/wdprs-report-final-31mar04.htm
関連記事:ICANNが米VeriSignにWhoisデータベース改善を要求
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0904/icann.htm
( 永沢 茂 )
2004/04/01 20:55
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