Webフィルタリングソフトウェアを販売している米Websenseは5日、同社がフィルタリングのために登録しているポルノサイトの数が4年前に比べて17倍以上に増加していると発表した。
2000年に同社に登録されていたポルノサイトの数は8万8,000件だったが、現在では160万件近くにまで増加しているという。同社では、高速インターネット接続とストリーミングメディアの普及、さらにはビジター数を確保するためのポルノ業者が開発したさまざまゲリラ的手法が功を奏していることが主な理由だと考えている。
このような手法の中には、失効したドメイン名をポルノ業者が買いあげ、オランダ政府やボストン交響楽団に見せかけてポルノ画像を表示するなど、意図しないWebユーザーを引き付ける手法や、ポルノサイトを表示し終わった後に何十回とページを表示し続け、最終的にブラウザやコンピュータを終了させなければならない状態にする、いわゆる“マウストラッピング”といった手法も存在する。
視聴率調査会社のNielsen//NetRatingsによれば、2003年8月には米国のインターネットユーザーの4人に1人にあたる3,400万人がポルノサイトを閲覧していた。また、ComScore Networksの調査では、インターネットを利用している従業員の37%が仕事中に成人指定のWebサイトを閲覧していた。さらに、KazaaやGroksterなどのファイル交換ソフトで行なわれる動画検索の73%がポルノに関係しているとの調査結果を、Palisade Systemsが2003年3月に発表している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.websense.com/company/news/pr/Display.php?Release=040405588
関連記事:P2Pファイル交換ソフトの主要な用途はポルノ入手?
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0318/p2pporn.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/06 12:09
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