伊藤忠テクノサイエンス(CTC)と三菱マテリアルは12日、大規模製造業や流通業を中心に、VPN構築ソフト「SoftEther」を活用したSCM(Supply Chain Management)システムの構築ビジネスを共同で推進することで合意したと発表した。
今回のシステムでは、三菱マテリアルが商用版の仮想LANシステム「SoftEther CA」を基にSCM製品「M2S dataTube」を開発し、CTCが「M2S dataTube」を核とした次世代SCM販売を担当するというもの。
「M2S dataTube」では、各生産拠点間をSoftEther CAで接続することにより、仮想LANを構築する。また、工場内を流れる生産材にICタグを取り付けることで、生産状況をリアルタイムで自動収集し、生産スケジュール管理や人・原材料・時間・場所などのリソース管理を一元的に行なうことが可能となる。
SoftEther CAを活用することにより、従来はWANやVPNを構成することが難しかった複数の工場群をネットワークで結ぶことができるようになる。これにより、サプライチェーン全体をカバーする進捗データ収集や製造指示配信を行なうことが可能になった。両社では、2004年4月より共同でマーケティングおよび技術検証を開始し、8月より本格的にサービス開始するとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(三菱マテリアル)
http://www.mmc.co.jp/japanese/corporate/news/news20040412.html
ニュースリリース(伊藤忠テクノサイエンス)
http://www.ctc-g.co.jp/new_htm/out_n2004_04/20040412_oy7.html
関連記事:VPN構築ソフト「SoftEther」関連記事インデックス
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/03/04/softether.htm
■関連記事
・ 「SoftEther」製品版開発へ~三菱マテリアルが登大遊氏と独占契約(2004/03/01)
( 大津 心 )
2004/04/12 20:23
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