ネット利用者の56.7%は、情報を探すときにいつも同じサーチエンジンやディレクトリを検索しており、サーチエンジン会社が提供するツールバーが今後の市場形成に大きな役割を果たす可能性があるとの最新調査結果を、サーチエンジンマーケティングを行なう米iProspectが14日発表した。
この調査では、30.5%の利用者が「定期的に使う複数のサーチエンジンがある」と回答、12.8%が「毎回探す情報に応じて違うサーチエンジンを使う」と回答した。また、サーチエンジンの使用方法も2年前に比べて大きな変化を見せている。2002年6月のiProspectの調査では、検索結果の最初の3ページに満足できなかった場合に、検索語を変えて再検索を行なう人の割合は71%だったが、今回の調査ではこの割合が91.8%に上昇している。iProspectでは、適切な結果を得るために検索語を選ぶ利用者自身の能力よりも、自分で選んだサーチエンジンの能力の方を評価する傾向が高まっているのではないかと解釈している。
さらに、サーチエンジンが提供するツールバーの利用者が多いことも判明した。回答者の49.3%は、少なくとも1つのツールバーをインストールしており、その内訳は22%がYahoo!ツールバー、19.7%がGoogleツールバー、17.4%がMSNツールバーとなっている。ツールバーについて、iProspect社長のRobert Murray氏は「ツールバーを提供しているサーチエンジンは、利用者にもっと簡単に検索する方法を提供している。この簡便さは、サーチエンジンへの全体的な忠誠度を高めるために明らかにポジティブに働く。しかし、本当のチャンスは未だツールバーをインストールしていない50~51%の利用者にある。どのツールバーをインストールするかによって、サーチエンジンの市場シェアだけでなく、そのサーチエンジンに対する忠誠度の強さにも影響を与えることだろう」とコメントした。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.iprospect.com/web_site_promotion/press04142004.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/15 12:08
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