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NTT Com、ISPフリーで050番号使用のIP電話「ドットフォンパーソナルV」


　NTTコミュニケーションズ（NTT Com）は、ISPや回線事業者に関わらずパソコン上で050番号でのIPテレビ電話を利用できるサービス「ドットフォンパーソナルV」を発表した。5月下旬からサービス利用受け付けを開始する予定。

　ドットフォンパーソナルVは、専用ソフトウェアをパソコンにインストールすることで回線事業者、ISPに関係なく050で始まる11桁の番号よるIP電話での発着信が可能となる。サービス申し込みや050番号の割り当ては、ドットフォンパーソナルVのインストール時に行なわれ、合わせてパソコンやネットワーク環境の確認、認証IDやパスワードの設定を自動的に処理するため、インストール終了後からIP電話サービスを利用することができる。

　ソフトウェアにはエコーキャンセラー機能を搭載してノイズを低減するため、パソコンにスピーカーやマイクが搭載されている場合は、ヘッドセットやハンドセットを使用せずに通話が可能。また、パソコンを起動していない時に受信した場合、発信者のメッセージを記録・保存する留守番電話機能を標準で搭載する。留守番電話メッセージが保存されるとあらかじめユーザーが設定したメールアドレス（携帯電話アドレスも可）に通知メールを自動的に送信して通知するほか、留守番電話センターに電話をかけてメッセージを聞くこともできる。なお、保存できるメッセージ件数は20件まで。また、ドットフォンパーソナルV、またはドットフォンパーソナルと接続する場合は、Webカメラを用意することでテレビ電話も可能なほか、チャットやホワイトボード機能の共有、ファイル転送が利用できる。

　ドットフォンパーソナルVを使用するにあたって、音声通話では128kbps、テレビ電話の場合は250～530kbps以上の実行速度が必要なほか、ISPがグローバルIPアドレスを提供していること、ネットワーク機器がUPnPに対応していることが必須となる。動作環境は、CPUがPentium III 1GHz以上、メモリが192MB以上。OSはWindows XPのみに対応し、ファイアウォール機能を無効にする必要がある。

　なお、NTT Comではファイアウォール機能を有効にした状態でも使用できるように仕様を改善する方針も検討しているという。なお、上記条件を満たしている場合でも、回線環境が十分に満たされていない場合は、サービスの利用ができない場合があるという。NTT Comでは「050番号が割り当てられているため、同社が基準とする回線品質を確保できない場合はサービスの利用を拒否することがある」としている。なお、回線環境の調査はドットフォンパーソナルVのインストール時のほか、随時任意に確認することも可能だという。


　料金は、初期費用525円、月額料金525円。通話料金は、ドットフォンパーソナルV、ドットフォンパーソナルおよびOCNドットフォンのユーザー間は無料、一般加入電話へは3分8.4円、携帯電話へは1分18.9円、国際電話は米国の場合1分9円。サービスの申し込みは2月18日午前11時よりOCNのWebサイトで受け付ける。このほか、留守番電話センターを利用すると、通話料のほかに3分8.4円の利用料金が発生する。

　また、ドットフォンパーソナルVのサービス開始に当たって、シャープ、ソニー、NEC、富士通との提携を発表。各社から今後発売されるパソコンには、ドットフォンパーソナルVを含む導入キット「みんなでTV電話スターター」がプリインストールされるほか、NTT Comでは各社パソコンとの動作確認や機能のチューニング等を行なう。

　サービス受け付けは、「みんなでTV電話スターター」からの申し込みを5月10日より受け付け、5月下旬以降NTT ComのWebサイトでも受け付けを開始予定。ドットフォンパーソナルV専用ソフトウェアの配布も同時期より開始する予定だという。


「ドットフォンパーソナルV」の通話接続概要
関連情報

■URL
　 ニュースリリース
　 http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0004/0415.html

■関連記事
・ インターネット、IP電話、VODを統合した「NTT Com CoDen 光サービス」（2004/04/08）
・ NTT Com、複数の050番号が利用できるIP電話「ドットフォンパーソナル」（2004/02/17）


（ 大久保有規彦 ）
2004/04/15 19:34

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