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アドビ、グリッドに対応した「After Effects 6.5日本語版」ほか4製品


After Effects 6.5 Professional日本語版(左)
After Effects 6.5 Standard日本語版(右)
 アドビは、モーショングラフィックス/ビジュアルエフェクトツール「After Effects 6.5日本語版」、ビデオ編集ソフト「Premiere Pro 1.5日本語版」、DVDオーサリングソフト「Encore DVD 1.5日本語版」、オーディオ編集ソフト「Audition 1.5日本語版」を6月上旬に発売する。同社直販サイトでの販売価格は、After Effects 6.5 Standard日本語版が102,900円、Premiere Pro 1.5日本語版が92,400円、Encore DVD 1.5日本語版が71,400円、Audition 1.5日本語版が39,900円(すべて通常版)。

 After Effects 6.5は、グリッドコンピューティングを利用することでレンダリング処理を高速化する機能「グリッドレンダリング」や、ディスクキャッシュをサポート。また、Intel HTテクノロジおよびMacintosh G5への最適化、OpenGLへの最適化が施され、処理速度の向上が図られている。また、同社製品のPhotoShop CS、Premiere Pro、Encore DVDとファイルの連携が可能なほか、IEEE 1394経由でNTSCビデオモニターを接続してプレビューする機能が追加された。その他、コピーツール使用時にコピー範囲を半透明表示する機能、250種類以上のテキストアニメーションのプリセット追加、自動レベル/カラー/コントラスト補正などの機能が追加された。

 なお、After Effects 6.5には通常版となる「After Effects 6.5 Standard日本語版」のほかに、AAFとOMFフォーマットのサポート、スクリプト機能の強化、60種類以上のエフェクトがプリセットされた「After Effects 6.5 Professional日本語版」も用意する。

 Premiere Pro 1.5は、使用しているファイルの管理を行なえるプロジェクトマネージャーを追加。使用ファイルを指定したディレクトリに一括保存できるほか、ファイルのプレビュー、容量の確認、ファイル名とクリップ名の同期などができる。また、モーションパスやエフェクトキーフレームの動きをベジェ曲線で調整する機能や、エフェクト設定をプリセットとして保存できる機能、自動レベル/カラー/コントラスト補正などの機能、Direct Xに対応した3Dエフェクトなどが追加された。

 Adobe製品との連携は、PhotoShop CSやAfter Effectsとの連携が強化され、After Effectsとの連携ではプラグインの互換が図られたほかクリップボードの共有も可能。そのほか、Panasonic 24P/24PA、AAF、EDL、HDフォーマットをサポートする。


 Encore DVD1.5は、新たにQuickTimeファイルをサポートするほか、PhotoShop CSとの連携ではヒストリーの互換、After Effects 6.5やPremiere Pro 1.5のチャプターマーカーの対応が図られた。また、機能面ではバックグラウンドでのトランスコードが可能になったため、トランスコード中でも作業が可能になるほか、IEEE 1394経由でのNTSCモニタープレビュー機能、DVDのユーザー操作の制御を編集する機能が追加され、ライブラリの機能強化が施された。

 Audition 1.5は、メニューなどの日本語化が施された。機能面では、AVI/DV/MPEG/WMVのビデオフォーマットに対応するほか、VSTプラグインをサポートする。また、スペクトラムビューで、特定の周波数帯域を指定して編集する機能、ピッチ補正機能、トラック内のボーカル部分などセンターチャンネルを抽出できる機能、CDへ直接書き込み機能などをサポートする。

 各製品とも、同社直販サイト「アドビストア」で4月20日より予約を受け付け、6月上旬に発売。通常版の他にアップグレード版、アカデミック版も用意する。また、After Effects 6.5 Professional、Premiere Pro 1.5、Encore DVD1.5、Audition 1.5とPhotoShop CSをセットにした「Video Collection 2.5 Professional日本語版」と、After Effects 6.5 Standard、Premiere Pro 1.5、Encore DVD1.5、Audition 1.5をセットにした「Video Collection 2.5 Standard日本語版」も合わせて発売する。同社直販サイトでの販売価格は、Video Collection 2.5 Professionalが260,400円、Video Collection 2.5 Standard日本語版が155,400円(すべて通常版)。


Premiere Pro 1.5日本語版 Encore DVD 1.5日本語版 Audition 1.5日本語版

Video Collection 2.5 Standard日本語版(左)
Video Collection 2.5 Professional日本語版(右)

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.adobe.co.jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/200404/20040420nabvideo.html


( 大久保有規彦 )
2004/04/20 18:42

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