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アラン・ケイ博士、「ACMチューリング賞」受賞


 アラン・ケイ博士らが開発したプログラミング言語「Squeak」のWebサイト「Squeakland」は、米Association for Computing Machinery(ACM)によって、ケイ博士が2003年の「チューリング賞」に選出されたと発表した。

 チューリング賞は、ACMが主催する計算機科学の分野で最も権威のある賞。英国の数学者アラン・チューリング氏の名前を取っており、“コンピュータ業界のノーベル賞”と言われている。ケイ博士の受賞理由としては、オブジェクト指向のプログラム言語「Smalltalk」開発をリードしたことや、“パーソナルコンピュータの父”としての貢献が認められたという。

 チューリング賞の審査委員である、ゲーリー・チャップマン博士は、「ケイ博士は、GUIやウインドウ表示といった“ユーザー中心”のコンピューティングをSmalltalkで目指した。また、彼の提唱した、紙のように利用できるという“Dynabook”思想が、PCにおける革新の知的基盤になり、Macintoshのスタイリッシュな外観や、WindowsのグラフィカルなOSに結びついている」と述べている。

 チューリング賞の授賞式は、2004年6月5日に米国・ニューヨークのPlaza Hotelで行なわれる予定だ。なお、Squeaklandによるとケイ博士は、“Dynabook”思想に基づいて1970年代に米XeroxのPalo Alto Research Centerで開発した「Alto」が認められ、米National Academy of Engineeringによる「Charles Stark Draper Prize」にも選出されている。


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URL
  ニュースリリース(Squeakland、英文)
  http://www.squeakland.org/images/news/html/turing03.htm
  関連記事:オブジェクト指向の生みの親であるアラン・ケイ博士、教育を語る
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/1031/kay.htm


( 鷹木 創 )
2004/04/21 17:41

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