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ヤフーの2003年度決算、売上高は62%増の757億円

オークション事業が利益の柱に

 ヤフーは21日、2003年度通期の連結決算を発表した。売上高は757億7,600万円で前年比62.3%増、営業利益は412億1,100万円で71.2%増、当期純利益は248億2,600万円で105.2%増と、いずれも大幅に増加した。

 事業部門別の売上構成比を見ると、前年比88.4%増となる208億3,800万円を計上したオークション事業部が27.5%を占め、2002年度トップだったYahoo! BB事業部を抜き、もっとも売上の大きい部門となった。以下、リスティング事業部が136億1,500万円で18.0%、Yahoo! BB事業部が127億6,000万円で16.8%、ショッピング事業部が65億8,900万円で8.7%、メディア事業部が64億1,100万円で8.5%、ビジネスソリューション事業部が10億9,600万円で1.4%などとなっている。オークション事業部は、営業利益でも37.6%を占め、ヤフーの事業の大きな柱に成長した。

 なお、全事業部を合計した広告関連の売上高は222億7,400万円で、前年比63.6%の増となっている。


Yahoo! BBの加入は3月後半から回復基調

 ヤフーでは同日、2003年度第4四半期(2004年1~3月)の連結決算も発表した。売上高は225億8,000万円で前年同期比56.9%増、営業利益は124億4,300万円で59.8%増となった。

 ソフトバンクBBから顧客情報が流出していたことが発覚したYahoo! BBについては、2月末から3月にかけて新規申し込みが一時的に減少したが、3月末からは回復基調にあるという。Yahoo! BB事業部の売上高は37億4,600万円で前期比13.3%増となっている。

 オークション事業部については、年末年始などの季節要因により取り扱い高が減少したほか、中古車オークションの課金体系の見直しなどにより、売上高は前期比0.8%増の58億4,100万円に止まった。また、オークション詐欺に遭ったユーザーへの補償金支払い体制を迅速化したことで、一時的に補償金の支払いが集中。経費が増加したことで、営業利益は前期比7.6%減の40億3,900万円となっている。


オークションでは郵送による本人確認の導入も検討

 ヤフーの井上雅博代表取締役社長は、21日に行なったアナリスト向けの決算説明会で2004年度第1四半期の業績見通しを述べたが、その中で、データセンターの増床などとともに、オークションの本人確認に新たな投資を行なうことを明らかにした。詐欺がなかなか根絶できない状況に対して、現在クレジットカードで行なっている本人確認手続きを強化する。方法については決まりしだい発表するが、「郵送等の手段も考える」という。井上社長は、「詐欺を行ないにくい環境を追求したい。(本人確認に)費用をかけても、オークションを安心な場にする」と述べた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://docs.yahoo.co.jp/info/investor/jp/bizres/present/20040421/
  関連記事:ヤフー、2003年第3四半期の決算発表~広告関連で過去最高の売上
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/01/21/1820.html
  関連記事:ヤフー、2002年度の決算を発表。今後はYahoo! BBの高速化を挙げる
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0425/yahoo.htm


( 永沢 茂 )
2004/04/21 19:45

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