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米Palisade、P2P以外でも違法ファイルの送受信を探知できるソフト


 米Palisade Systemsは21日、ネットワークセキュリティ管理ソフトウェア「PacketHound 3.0」を発表した。これまでもP2Pファイル交換ソフトのトラフィックを遮断するための監視ソフトはあったが、PacketHound 3.0では、P2Pファイル交換ソフトに止まらず、インスタントメッセージ、メール、FTPを使った違法ダウンロードなども探知できるという。

 Palisadeでは、Audible Magic社のCopySenseテクノロジーサービスを利用することで、こうした機能を実現した。Audible Magic社は約400万件の著作物をデータベース化しており、この中には5大レコードレーベルや500以上の独立系レーベルの音楽ファイルが含まれるほか、毎週5,000曲がデータベースに追加されている。PacketHound 3.0は、このデータを使って潜在的な著作権侵害を発見する。

 PalisadeのDoug Jacobson創業者兼CTOは、「PacketHound 3.0は、複数のアプリケーションにまたがって著作権侵害問題を解決する初めてのソリューションだ。このツールにより、企業や大学はこれらのプログラムの学術的あるいはビジネスでの合法的な使用方法に触れることなく、法的な問題を内部で扱うことができるようになる」とコメント。著作物のファイル転送を合法・非合法に関わらず事前に探知することによって、企業や組織の法的リスクを軽減させる効用があると主張している。

 PacketHound 3.0は21日から米国で販売される。価格は、教育期間と非営利団体向けには2,290ドルから、企業などの営利組織に対しては2,860ドルからとなっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.palisadesys.com/news&events/press_releases/ph3.0release.shtml
  関連記事:米MesoCom、大学内で続くファイル交換の利用探知ソフトで成果
  http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/12/16/1513.html
  関連記事:P2Pファイル交換ソフトの主要な用途はポルノ入手?~米調査結果
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0318/p2pporn.htm


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/04/22 11:37

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