シマンテックは20日、Windows用のセキュリティ対策製品「Norton Internet Security」などに存在する、サービス拒否(DoS)脆弱性を発表した。同社では、危険性を“高”と評価している。
この脆弱性はシマンテックのClient Firewallに存在し、攻撃者は特別な細工を施したTCPパケットを送信することによって、対象システムを完全に停止させることができる。システムが停止した場合は、再起動しなければならないという。この脆弱性は、セキュリティベンダーであるeEye Digital Security社が発見し、シマンテックに報告したもの。
日本語版で影響を受けるのは、Norton Internet Security/Professional 2004/2003、Norton Personal Firewall 2004/2003の4バージョン。Client Firewall 5.1.1/5.01やClient Security 1.1/1.0は英語版のみ影響を受ける。
シマンテックでは、この脆弱性を修正するためのセキュリティ修正プログラムを開発したため、影響を受けるユーザーはLiveUpdate機能を利用してアップデートすれば良い。また、英語版のClient FirewallやClient Securityを利用しているユーザーは、テクニカルサポート・チャンネルを通じて修正プログラムを入手する必要があるという。
なお、同社ではこの脆弱性を実際に悪用した攻撃の試みや、この脆弱性に起因した被害報告は受けていないと報告している。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/security/content/2004.04.20.html
( 大津 心 )
2004/04/22 18:09
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