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FBI、海賊版流通グループを世界11カ国で一斉摘発


 米司法省は22日(米国時間)、インターネット上で海賊版の配布を行なっている疑いのあるグループに関する強制捜査を、世界11カ国で一斉に実施したと発表した。捜査によって200台以上のコンピュータを押収したとしている。

 強制捜査は「Operation Fastlink」と名付けられ、FBI(米国連邦捜査局)が以前より行なっていた4件の捜査を基に、著作権侵害行為撲滅を目指して実施しているもの。捜査は、米国27州とベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、オランダ、シンガポール、スウェーデン、イギリスの120カ所以上で実施された。捜査では200台以上のコンピュータを押収し、その中には30台のストレージサーバーなどが含まれていたという。

 捜査は「warez」というグループをターゲットに実施された。warezは、違法コピーしたソフトやゲーム、映画、音楽などを、サーバー経由で特定のクライアントに配信し、そこからさらにP2Pネットワークなどに流出しているという。warezには、「Fairlight」「Kalisto」「Echelon」「Class」「Project X」といった有名な組織も含まれていた。

 司法省ではwarezなどのグループを取り締まる目的を、海賊版の配布行為のピラミッドの頂点を取り締まることによって全体の流通を止めること、としている。

 押収したサーバーやコンピュータ内には、アプリケーションソフトや映画、音楽、ゲームなど約65,000タイトルが保存されており、これらは低く見積もっても総額5,000万ドルに達するとしている。捜査では、100人近くが関与していることが判明している。


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URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.usdoj.gov/opa/pr/2004/April/04_crm_263.htm


( 大津 心 )
2004/04/23 16:02

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