船井電機は23日、同社のメールマガジン配信サーバーからウイルス「Netsky.Q」を添付したメールが読者宛に送信されたために、メールマガジンの配信を当面見合わせることを発表した。ウイルスを送付した規模など詳細については明らかにされていない。
船井電機によれば、ウイルスメールが配信されていることは読者からの報告によって19日に認識し、メール配信を中止したという。21日にはセキュリティ委員会を設置して、調査を開始した。調査によると、ウイルスメールは18日から配信されていたことが判明している。なお、「メールアドレスの流出はない」という。
ウイルスを配信してしまったメールサーバーは、船井電機社員からのみの投稿をメールマガジンとして配信する仕組みになっており、「Netsky.Qにより同社社員を詐称したメールがサーバーに送られた。通常は添付ファイルを削除する設定になっていたが、ウイルスのためか添付されたまま送信されてしまった」という。なお、メールサーバーのOSにはLinuxを用いていたとしている。
船井電機では、「Netsky.Qに感染したODNユーザーにより、詐称メールが送信されていた」と現在までの調査結果を発表。ただし、ウイルスメールを受信したとする投稿先のアドレスは一般に公開されておらず、「詳細については引き続き調査する」としている。
関連情報
■URL
ウイルス付メールに関するお詫びと調査報告
http://www.funai.co.jp/funai/sira040423.htm
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( 鷹木 創 )
2004/04/23 19:06
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