Internet Watch logo
記事検索
最新ニュース

「一太郎」と「ATOK」のLinux版、12月より官公庁向けにライセンス販売


 ジャストシステムは26日、日本語ワープロソフト「一太郎 for Linux」と日本語入力システム「ATOK for Linux」を12月に発売すると発表した。主に官公庁や地方自治体、企業などを対象にライセンス販売する。

 一太郎 for Linuxは、Windowsアプリケーションを動かすためのエミュレータ「Wine」上で動作する。Windows版の「一太郎2004」がベースになっており、今までにWindows版で作成した一太郎ファイルも利用可能だ。予定価格は1ライセンス14,700円。

 ATOK for Linuxは、最新バージョンであるATOK17と同等の変換エンジンと辞書を搭載しており、推測変換や方言対応などの機能も備える。ユーザーインターフェイスはWindows版やMac版と同様で、ユーザー辞書はATOK17 for Windowsのものをそのまま利用できるという。予定価格は1ライセンス7,350円。いずれも対応するLinuxディストリビューションやバージョンなどの具体的な動作環境は追って発表する。

 ジャストシステムのLinux用アプリケーションとしては、現行製品の「ATOK X for Linux」があり、こちらはパッケージ販売されている。一方、12月に発売する2製品については、今のところ官公庁や自治体での導入がメインになるとの判断から、まずはライセンス販売で提供することにしたという。今後、マーケットのニーズやユーザーからの要望があるようであれば、パッケージ販売や個人向け販売も検討する。

 ジャストシステムは2003年5月にLinux版一太郎の開発を表明。その時点では2003年度末に発売するとしていたが、完成度を高めるためやマーケット動向を見極めるために時間がかかり、発売スケジュールが遅れたという。なお、ATOKについては、開発表明時点ではATOK16をベースとするとしていたが、最新版であるATOK17に変更されている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.justsystem.co.jp/news/2004f/news/j04261.html
  関連記事:ジャストシステム、Linux版の一太郎を2003年度末に発売
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0515/ititaro.htm


( 永沢 茂 )
2004/04/26 16:42

- ページの先頭へ-

Internet Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.