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独でGPLソフト開発者が完全なソースコード公開を求めた仮処分で勝訴


 独ミュンヘンの地方裁判所は、Sitecom Germany GmbH社に対して、差止の仮処分決定を下したことが明らかになった。差止を請求していたのは、netfilter/iptables。GPLソフトウェアの使用許諾要件である完全なソースコード公開を巡る法的判断は、世界初と見られている。

 Sitecome社は、無線アクセスルータ製品「WL-122」を販売。netfilter/iptablesによれば、「WL-122」では、netfilter/iptablesが開発したGPL(GNU General Public License )ソフトウェアが適用されているという。

 GPLは、多くのフリーソフトウェアプロジェクトで利用されているライセンス形態で、Linuxなどでも採用されている。GPLソフトウェアは無償提供されるが、GPLソフトウェアを利用したソフトウェアは、「全てのソースコードを公開しなくてはならない」というルールがある。

 今回の仮処分の決定の内容によれば、SitecomはGPLライセンスのこのルールに従わなかったという。また、netfilter/iptablesは警告状をSitecomに提示していたが、Sitecomは警告に応じなかったとしている。


関連情報

URL
  netfilter/iptablesニュースリリース(英文)
  http://www.netfilter.org/news/2004-04-15-sitecom-gpl.html
  GNU GENERAL PUBLIC LICENSE(英文)
  http://www.gnu.org/copyleft/gpl.html


( Gana Hiyoshi )
2004/04/27 14:52

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