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実験で提供される「ワイン日記」の画面イメージ
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NTTは27日、桐生地域情報ネットワーク(KAIN)と共同で、NTTが開発したP2P技術「SIONet」を用いた地域コミュニティネットワークの運用実験を、5月1日から開始すると発表した。実験におけるコンテンツの企画やアプリケーションの開発などは、企業や大学、自治体などが参加してKAIN内に設立した「P2Pコンソシアム」が担当する。実験期間は5月1日から2005年3月末まで。
SIONetは、NTT研究所が開発したP2Pプラットフォームで、フォーマットに従って項目ごとに設定されたキーワードを元にしてコミュニティの構築を行なうという特徴を持つ。今回の実験では、ユーザーがSIONetにアクセスするソフトウェアをPCにインストールし、SIONetが提供するコミュニティに参加する形となる。当初は群馬県桐生地域限定での試験運用とし、7月からは広く参加者を募集して本格運用を開始する。
実験ではまず、ユーザーがPC上に記述したワインの感想や情報を共有する「ワイン日記」を5月1日から開始する。ユーザーが入力したワインの銘柄や品種といった基本情報と感想をSIONetを利用して共有することで、他のユーザーのワイン情報の検索や、メールやチャットなどによるメンバー間のコミュニケーションを提供する。
また、9月からは、桐生在住の工芸作家を対象として、作品の販売やユーザーとのコミュニケーションを提供する「アドホックモール」の提供を予定している。新作を出品した際のメッセージの通知や、作家とユーザーのビデオチャット、専用掲示板などの機能が提供される。
NTTとKAINは、今回の共同実験を通じて、P2P技術を利用した情報発信システムの開発を進めるとともに、多くのまちづくり組織にSIONet導入を進めていきたいとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.co.jp/news/news04/0404/040427.html
KAIN P2Pコンソシアム
http://www.p2p-conso.jp/
( 三柳英樹 )
2004/04/27 17:09
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