米Gartnerは6日、金融機関などを装った偽のWebサイト上でクレジットカード番号などの個人情報を入力させる、“フィッシング(phishing)”と呼ばれる詐欺手法についての調査結果を発表した。米国では約5,700万人がフィッシングサイトに誘い込む詐欺メールを受け取ったことがあると考えられ、米国の銀行やクレジットカード会社に与える直接的な損害額は2003年で12億ドルに達すると推定している。
Gartnerでは、成人インターネットユーザー5,000人に実施した調査の結果をもとに、明らかにフィッシング詐欺のメールを受け取ったと認識しているユーザーが約3,000万人、フィッシング詐欺のようなものを経験したと感じているユーザーも約2,700万人いると見積もっている。また、詐欺メールを受け取ったうちの約19%がメールに記載された偽サイトのリンクをクリック、さらに約3%がサイト上で個人情報などを入力してしまったと回答した。フィッシング詐欺の成功率が高いことがデータにより示されたとしている。
なお、Gartnerによるとフィッシング詐欺は新しいものではないが、ここ1年間で広がっており、フィッシング詐欺として確認されている、もしくは疑いのあるケースの76%が2003年11月以降の6カ月間に、16%がその前の6カ月間に発生しているという。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www3.gartner.com/5_about/press_releases/asset_71087_11.jsp
( 永沢 茂 )
2004/05/07 16:09
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