米Symantecは10日、新種のウイルス「Cycle.A」を警告した。危険度は5段階中の“2”と評価されている。
Cycle.Aは、感染を広げているウイルス「Sasser」と同様に、Windowsの脆弱性「MS04-011」を悪用するウイルス。パッチを適用していないPCの場合には、ネットワークに接続しているだけで感染する危険性がある。
Cycle.Aが感染した場合の動作としては、UDP 69ポートにTFTPサーバーを起動し、ランダムなIPアドレスのTCP 445ポートに接続を試みる。接続が成功した場合には、接続先のPCにリモートシェルを実行させ、TFTPサーバーからウイルスをコピーさせる。また、PCの時計が5月18日になると、www.irna.comとwww.bbcnews.comのサイトに対してDoS攻撃を行なうことが判明している。
Cycle.Aに感染しないためには、Windows Updateを実行して、脆弱性「MS04-011」のセキュリティ修正パッチをインストールすればよい。また、感染してしまった場合には、ウイルス対策ソフトを最新版にアップデートして検知・駆除する必要がある。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.cycle.html
( 三柳英樹 )
2004/05/11 12:36
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