米Groove Networksは12日、ビジネスのためのP2PプラットフォームであるGrooveを使用したアプリケーションを開発するためのキット「The Groove Development Kit version 3.0(GDK 3.0)」を発表した。
GrooveのようなP2P技術を使ったコラボレーションソフトウェアは、企業が在宅勤務や社外勤務などの柔軟な組織を実現するために不可欠なものとなっているが、GDK 3.0では新たに「Groove Forms」というRAD(Rapid Application Development)環境を追加することで、開発者が簡単に企業向けのコラボレーションアプリケーションを開発できるようにした。
Grooveの発表によれば、Groove Formsは「Excelのスプレッドシートを作れるパワーユーザー」程度の技術スキルの人でも開発に携わることができるほど簡単で強力だと説明している。さらにエンタープライズアプリケーションを開発するための、WebサービスAPIのドキュメントも用意されており、Grooveアプリケーションを企業のCRMやERP環境と連携できる。
Groove NetworksのJack Ozzie氏は、「今日のシステムとアプリケーションのほとんどは、チームがいつも同じ場所でLANやWANに接続された場所で働いている時代に設計されたものだ。一方、今日のインフォメーションワーカーの80%は、いくらかの時間をオフィスの外で働き、あるいは異なるオフィスや組織で働いている。企業のIT部門とソフトウェア開発者は、ますますモバイル化やグローバル化が進み、企業をまたがるような就業環境が増している今日の状況に、自分たちのシステムをなんとか適合させようともがいているのだ」と現在の企業環境を説明。同社のP2Pアプリケーション環境が、そのために貢献することをアピールしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.groove.net/release.cfm?pagename=press_May12_2004
関連記事:米Groove、P2Pグループウェアの新版をリリース
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0206/groove.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/05/13 12:28
- ページの先頭へ-
|