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NAC、ウイルス「Lovgate.ab」の危険度を“中"に引き上げて警告


 日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は19日、ウイルス「Lovgate.ab」を感染が拡がっているとして警告した。危険度もあわせて“中”に引き上げられている。

 Lovgate.abはLovgateの亜種で、複数回再圧縮を重ねることにより、サイズが108,544バイトとなっている点が特徴だ。NACによると、Lovgate.abは14日に中国で発見され、一部大企業を含む全世界で100件を超える報告が入っているという。ただし、現在は、時間あたり10件程度に止まっている。

 Lovgate.abは、添付ファイルをクリックすることで感染し、自身のSMTPエンジンを用いて感染を拡げるほか、P2Pや共有ファイルを通じた感染活動も試みる。送信時のメールは、差出人欄を詐称し、件名や本文はランダムに生成する。また、添付ファイルは、EXEやSCR、PIF、CMD、BATなどの拡張子を装うほか、RARやZIPなどの圧縮ファイルを装うものもあるという。

 その後、バックドアを作成するとともに、自分自身のコピーを共有ファイルに送信して感染拡大を試みる。また、「SkyNet」や「Symantec」「McAfee」といったセキュリティ関連プログラムのプロセス終了も図るという。

 万が一感染の疑いがある場合には、ウイルス対策ソフトの定義ファイルを最新版に更新し、検知・駆除すればよい。NACでは駆除ツールも用意している。


関連情報

URL
  Lovgate.ab
  http://www.nai.com/japan/security/virL.asp?v=W32/Lovgate.ab@MM


( 大津 心 )
2004/05/19 17:51

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