ファイル共有ソフト「Winny」の開発者で、著作権法違反ほう助の疑いで逮捕された金子勇氏(47氏)を支援する団体「金子勇氏を支援する会」が19日、公式Webサイト「freekaneko.com」を開設した。事件の経緯を紹介するとともに、逮捕は不当だとして、ソフトウェア開発者の視点から問題点を指摘している。
金子勇氏を支援する会は、弁護団とは別に13日に発足。主にソフトウェア技術者らによって構成されており、Webサイトを通じた広報活動などにより同氏を支援していくことを目的としているという。これまでは会の代表者が運営するブログ上で逮捕後の動向などを伝えてきたが、今後は順次freekaneko.comに移行することになる。
freekaneko.comでは、Winnyを悪用した犯罪に関連してソフトウェアの開発者がほう助の罪に問われていることについて、ほう助の解釈があまりにも広いとして、CD-RドライブやCDを取り込む機能のあるWindows Media Playerまで違法とされる懸念があると指摘。Winny以外のソフトやハードの開発者も罪に問われる可能性があり、今回の「強引な逮捕」が技術者らに大きな不安と恐怖を与え、研究開発を著しく萎縮させていると述べている。
freekaneko.comでは、弁護団などに寄せられた支援金の状況も公開しており、現在までに支援金の総額は800万円以上に達している。
関連情報
■URL
freekaneko.com
http://freekaneko.com/
関連記事:本誌記事にみる「Winny」開発者逮捕へ至る経緯
http://internet.watch.impress.co.jp/static/index/2004/05/18/winny.htm
( 永沢 茂 )
2004/05/20 14:37
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