日本ネットワークアソシエイツ(NAC)は3日、2004年5月度のコンピュータウイルスの届出状況を発表した。5月に企業からの届出が最も多かったウイルスは「Exploit-MhtRedir.gen」だが、10位以内にはNetskyの亜種が7種類ランクインしており、引き続きNetskyが蔓延していることを示す結果となっている。
企業からの届出件数では、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の690件(4月度806件)、2位が「Netsky.Q」で477件(同1,064件)、3位が「Netsky.P」で427件(同715件)となり、10位以内ではNetskyの亜種が7種類を占めている。
ウイルスを検知したマシン数では、1位が「Exploit-MhtRedir.gen」の1,661件(4月度1,729件)、2位が「Sasser.C」で1,308件、3位が「Nachi.B」で1,230件(同2,670件)となっており、4位から10位までにはNetsky亜種が6種類ランクインしている。
全体として、届出のあった企業数、マシン数とも現象傾向にあるが、依然としてNetsky亜種が被害の多くを占めており、Netsky亜種が4月に引き続き感染を広げている結果となっている。NACの技術統括部長加藤義宏氏は、「Netsky作成者の逮捕により、5月後半は今年始めから続いたNetsky亜種の流行に歯止めがかかった。第3者の通報による逮捕という事実は、今後のウイルス発生に対して大きな抑止力になるかもしれない」とコメントした。
関連情報
■URL
NAC
http://www.nai.com/japan/security/
( 三柳英樹 )
2004/06/03 17:10
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