検索エンジン最適化(SEO)サービスなどを手がけるECジャパンは3日、Yahoo! JAPANが新しく導入した検索エンジン「Yahoo! Search Technology(YST)」における検索結果の表示順位について調査結果を発表した。
調査は、Googleの検索エンジンを使用していた従来のYahoo! JAPANと、YSTに切り替えた現在のYahoo! JAPANで、検索結果の表示順位がどう変動しているか調べている。ECジャパンがSEOサービスを提供するショッピングサイトなど20社のWebサイトについて、主要キーワードで検索した際に表示される順位を確認し、傾向を分析した。
これによると、538個のキーワードのうち24.7%については、対象となったWebサイトの表示順位は以前と同じだった。また、22.1%は10位以内で順位が上昇、12.5%は11位以上も上昇していた。逆に15.8%が3位以内の下降、10.0%が4~10位以内の下降、14.9%が11位以上の下降だった。
この結果についてECジャパンでは、59.3%のキーワードにおいては表示順位が同じか上昇しており、3位以内の下降も含めれば75.1%のキーワードについてはネガティブな影響が出ていないと指摘。SEOの観点からは大きな変化はなく、従来Google対策として施してきたSEOの効果がYSTになってからも持続して期待できるとしている。
ただし、今回の調査はあくまでも同社がSEOを手がける20社のサイトを対象としたものであり、統計的な価値はないという。また、個々のサイトを見れば、ネガティブな影響が出ている場合もあるとしている。
なお、ECジャパン検索マーケティング担当バイスプレジデントのジェフ・ルート氏によると、YSTで検索対象となる1サイトあたりのページ数はGoogleに比べて少なく、インデックス化するスピードもやや遅い傾向があるという。また、順位が下がったキーワードは、比較的最近のページが対象になっているとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ecjapan.jp/news/r_040603.htm
■関連記事
・ Yahoo! JAPAN、検索エンジンをGoogleから独自技術に移行(2004/05/31)
( 永沢 茂 )
2004/06/03 19:54
- ページの先頭へ-
|