現時点での米Google利用者の満足度は高いものの、そのまま使い続けるという保証はなく、Googleが新しいサービス分野に進出するにしたがってYahoo!やMicrosoftなど他社との競争が激しくなっていくだろうとの調査結果を、米格付け会社Standard & PoorsのEquity Research Services部門が発表した。実際の調査はインターネット市場調査会社のInsightExpressが請け負った。
調査によると、現時点でGoogleは高い利用率を誇っている。サーチエンジン利用者の48%がGoogleを使用しており、2位のYahoo!は20%と28ポイントも引き離されている。3位はMSNの14%、4位はAOLの7%だった。
その上、これらサーチエンジン利用者の満足度は非常に高く、83%が「自分が利用してるサーチエンジンにきわめて満足している」と回答し、67%は「2年以上同じサーチエンジンを使用している」と回答した。しかしながらGoogleを利用している人の63%は、「よりよいサービスが登場したらサーチエンジンを変える」と回答しており、この分野で依然として激しい競争があることがわかる。
1GBの保存容量と革新的なユーザーインターフェイスで注目を集めているGoogleの新しいメールサービス「Gmail」を利用したいかという問いに対しては、サーチエンジン利用者の8%が「とても利用したい」、15%が「利用したい」と答えるに止まっており、さほど期待度は高くない様子が見て取れる。こうしたことからStandard & Poorsでは、価格比較、ソーシャルネットワーキング、メールサービスなどサーチエンジン以外のサービスに参入した場合、Googleが激しい競争にさらされると予測している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www2.standardandpoors.com/spf/pdf/media/GooglePart1_0607-04.pdf
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/08 12:21
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