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米Washington大学、“従来の手法に優る”検索エンジンを開発中


 米Washington大学コンピュータサイエンス工学部は、“正確な”情報を得るための検索エンジン「KnowItAll」を開発中であることを明らかにした。既存のWebを対象にした検索エンジンでは、Webをデータベースにしているために検索結果には自ずと限界があるが、このエンジンでは、そのようなことはないはずだとしている。

 開発中のKnowItAllでは、事実の収集という課題に取り組んだ。ドメインに依存しない形式を採用しており、オープンエンドな手法でWebから情報を自動的に抽出するという。抽出した情報を大量の文書としてとらえ、統計学的な処理を施して情報を評価する。この際の統計手法が、従来の検索エンジンと異なる点が特徴だという。得られた結果には、正確さに関する確率を付与することで、情報の正確性を評価するという。

 KnowItAllの開発者は、例えば、7月にアーチェリーのプログラムと講義を受ける10代の子供向けの夏休みキャンプに関するリストを探したり、バイオ関連を専攻する学生でバイオテクノロジーの博士号を目指している学生のリストを探すことなどは、従来のWeb対象型検索エンジンでは困難だと指摘。「目的とするものを検索するには、結局面倒な手作業が必要で、しかも、検索結果も不確かだ」としている。


関連情報

URL
  KnowItAll(英文)
  http://www.cs.washington.edu/research/knowitall/


( Gana Hiyoshi )
2004/06/08 15:28

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