NTT西日本は9日、福岡市や財団法人福岡市健康づくり財団と共同で、無線ICタグ(RFID)を利用した図書館システムに関する実証実験を6月15日から開始すると発表した。
この実験は約4,500冊の図書にRFIDを添付し、実際に実験システムをモニター100名に利用させて、操作性や機能性、利便性、ユーザーインターフェイスなどを検証・評価してもらうというもの。実験は、福岡市健康づくりセンターあいれふ図書資料室で行なう。
実験システムでは、セルフカウンターで図書の貸出・返却処理を自ら行なう。また、図書の関連情報を確認したい場合には、館内に設置されている専用PCでRFIDを読み取るだけで検索ができるという。図書を閲覧室で閲覧する場合には、リーダーで利用状況を読み取ってサーバーに蓄積し、図書別の利用頻度分析を可能にする。
そのほかにも、書棚にある図書のRFIDをハンディタイプのリーダーで読み取るだけで、正しい保管場所であるかわかる機能や、図書館内にゲート型タグリーダーを設置することで不正持出検出機能も備える。
NTT西日本では、実験のアンケート結果を基に新たな図書サービスを研究するほか、図書館職員の作業軽減を図るほか、図書の利用状況などを把握することにより、図書館サービスの向上に寄与できるとしている。
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実験システムイメージ図
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-west.co.jp/news/0406/040609.html
( 大津 心 )
2004/06/09 18:00
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