Bluetooth SIGは、Bluetoothの新規格のプロトタイプとなる「Enhanced Data Rate(EDR)」を発表した。
従来のBluetooth 1.2では通信速度は最大721kbpsだったが、EDRではその約3倍となる2.1Mbpsを目指す。以前に比べ広帯域を利用するため、複数の機能やデバイスを同時に使用できるようになるという。また、低消費電力化も盛り込まれ、稼働時間は従来の2倍。旧バージョンであるBluetooth 1.1/1.2との互換性も維持するとしている。
Bluetooth SIGでは、2004年秋にはEDRの最終的な規格を完成させ、2005年にEDR対応の製品が出荷されると予想している。
なお、英Cambridge Silicon Radio(CSR)では、EDRに対応したBluetoothチップ「BlueCore4」を発表した。BlueCore4では、EDRの標準通信方式であるGFSK(Gaussian Frequency Shift Keying)方式に代えて、PSK(Phase Shift Keying)方式を採用。より高速なデータ転送速度を実現したという。
CSRでは、外部フラッシュメモリ用の「BlueCore4-External」と、マスクROM用の「BlueCore4-ROM」を用意。現在、BlueCore4-Externalをサンプル出荷中で2004年9月には量産に移行するという。また、BlueCore4-ROMは、2004年第3四半期にサンプル出荷、同第4四半期に量産を開始する予定だとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Bluetooth SIG、英文)
http://www.bluetooth.com/news/sigreleases.asp?A=2&PID=1292&ARC=1&ofs=
ニュースリリース(CSR)
http://www.csr.com/pr/pr172j.htm
( 鷹木 創 )
2004/06/10 18:28
- ページの先頭へ-
|