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2003年度の国内BtoB EC市場規模は約77兆円〜経済産業省など調査


経済産業省、ECOM、NTTデータ経営研究所による共同発表会
 経済産業省、電子商取引推進協議会(ECOM)、NTTデータ経営研究所は11日、共同で実施した「平成15年度電子商取引に関する実態・市場規模調査」の結果を発表した。2003年度の企業間電子商取引(BtoB EC)の市場規模は約77兆円、消費者向け電子商取引(BtoC EC)は約4.4兆円で、いずれも前年度比で60%以上の増加となっている。

 同調査は、日本におけるBtoB ECおよびBtoC ECについて、2004年1月から5月にかけてアンケートとインタビューを実施し、2003年度の市場規模(取引金額規模)の推計を行なったもの。調査の対象となるのは、インターネット技術(TCP/IPなど)を用いたネットワークシステムを介した電子商取引だが、今回の調査からは専用線やVANなどで独自のプロトコルを用いた商取引についても「広義のEC」として別途市場規模を推計している。

 調査によれば、2003年のBtoB ECの市場規模の推計は77兆4,320億円で、前年度比67%の増加となっている。品目別の内訳では、自動車(36.2%)と電子・情報関連機器(31.4%)が大きく、前年度比では食品、鉄・非鉄・原材料、建設、保険サービスといった分野の増加が目立つ。また、インターネット技術を用いていない電子商取引を含めた広義のECの市場規模は157兆1,030億円に上り、インターネットを利用したECにほぼ匹敵する規模で従来型のECも利用されていることが確認できたとしている。

 2003年のBtoC ECの市場規模の推計は4兆4,240億円で、こちらも前年度比で65%の増加となっている。品目別の内訳では、不動産(20.6%)、自動車(13.6%)、旅行(10.7%)といった分野の割合が高く、前年度比では金融(銀行・証券など)、趣味・雑貨・家具、書籍・音楽といった分野の増加が目立つ。

 BtoC EC市場では、大手企業がブロードバンドの普及などを追い風として売上を伸ばす一方で、「ここでしか買えない商品」を扱うなどの訴求力があれば大手企業でなくとも売上が伸びるといったEC市場の特性もあり、中小商店による売上も全体の約20%を占めている。また、携帯電話やPDAなどの機器を利用した、モバイルECも市場規模を拡大している。モバイルECの2003年度の市場規模は前年度比142%増の7,700億円で、BtoC EC市場全体の17.6%を占めている。

 第1回の調査となった1998年と比較すると、BtoB EC市場は9倍、BtoC EC市場は69倍に拡大し、政府の「e-Japan重点計画」が2003年の目標としていた、「BtoB ECが70兆円程度、BtoC ECが3兆円程度」を達成する結果となった。経済産業省など調査を担当した3者は、ITバブルの崩壊にもかかわらずECは着実に拡大し、ビジネスのあり方を変えつつあるとしている。


関連情報

URL
  経済産業省
  http://www.meti.go.jp/
  電子商取引推進協議会
  http://www.ecom.jp/
  NTTデータ経営研究所
  http://www.keieiken.co.jp/
  関連記事:2001年の国内BtoB市場が34兆円規模に
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0218/ecom.htm


( 三柳英樹 )
2004/06/11 18:28

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