カナダのZero-Knowledge Systems(ZKS)が、カナダのケベック州モントリオール地区最高裁に、IBMを相手取って著作権侵害の差し止めを求めて提訴していたことがわかった。ZKSはソフトウェア開発で知られるカナダ企業で、IBMとは2001年から2002年にかけてXMLベースの言語で企業プライバシーに関する共同開発を行なっていた。
ZKSとIBMは、ZKSが2001年より前に自社開発していたPrivacy Rights Markup Language(PRML)という言語をベースに守秘義務契約を交わして共同開発を行なっていた。その結果、2002年2月にEnterprise Privacy Markup Language 1.0 Specificationが完成し、発表された。共同著作者はZKSとIBMになる。
ZKSの訴えによると、この言語をもとにIBMが開発したEnterprise Privacy Authorization Language(EPAL)をIBMがZKSの承諾なしに発表し、W3Cにライセンスするなどして、著作権違反の行為を繰り返していたと主張している。
なお、ZKSの当時の担当部門はSynomosと改称した上で分社化しており、今回の提訴もSynomosが有する著作権の侵害となる。
関連情報
■URL
Zero-Knowledge Systemsのニュースリリース(英文)
http://www.zeroknowledge.com/en/news/pressrel/rel_jun_09_04.php
Synomosが公開中の関連資料(英文)
http://www.synomos.com/html/EPML/
( Gana Hiyoshi )
2004/06/14 16:25
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