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CPRMはユーザーの利便性を損なうものではない〜サイバーリンクが説明会


 DVD再生ソフト「PowerDVD 5 Deluxe デジタル放送対応版」の発売を控えたサイバーリンクが17日、報道関係者向けの説明会を開催した。同ソフトは、4月からBSデジタルや地上はデジタル放送で導入された著作権保護技術「CPRM(Content Protection for Recordable Media)」に対応しており、家庭用DVDレコーダーで録画したコピーワンス番組が再生できるのが特徴だ。説明会には映像ソフト会社やBSデジタル局から講演者が招かれ、違法コピーの撲滅や著作権保護技術の必要性を訴えた。

 ワーナー・ホーム・ビデオのアジアパシフィック代表である長谷瓦二氏は、海賊版がまかり通っている国々では芸術やエンターテイメントのレベルが低下するとして、「海賊版の撲滅は、文化の指標である」と強調。アジア各国の2003年10月における光ディスクの違法コピー比率の数字を示し、中国ではこれが91%に達する状況であることを紹介した。

 一方、日本における不法コピーはアジアでもっとも低い3%だが、ファイル交換ソフトによる著作権侵害もあることから「喜んではいられない」という。Winnyの開発者が著作権違反ほう助の疑いで逮捕・起訴されたことについては、逮捕理由について法律的な議論はあるものの、インターネットにおける著作権侵害を当局が真剣に考えるようになった結果だとして高く評価した。


ワーナー・ホーム・ビデオの長谷瓦二氏 アジア各国におけるディスクの違法コピー比率

 ビーエス・アイ編成本部広報宣伝部長の仲尾雅至氏は、2003年12月に放送したB'zのライブ番組が翌日にはインターネットオークションに出回っていた事例を紹介し、「誰でも海賊版を販売できるようになると、ひとつひとつ叩いていくのにも限界がある」と説明。同時に著作権法違反は親告罪であることから、「悪質な業者はともかく、一般の方まで告発・逮捕してしまうような方法しかないよりは、技術的な手段で防止できたほうがよい」として、CPRMが「著作権保護と利便性のバランスをとるためにもよい方法」との考えを示した。

 サイバーリンク代表取締役の吉田宣也氏は、著作権保護とクラックのいたちごっこが続いてきた中でCPRMが登場したことについて、「(著作権保護の)レベルが1段階引き上げられた」と評価する一方で、「これは進歩だが、ユーザーが使いづらくなってはいけない。著作権保護はわずらわしいイメージがある」とも指摘。著作権保護とユーザーの利便性を両立する方法として、PowerDVD 5 Deluxe デジタル放送対応版では、ユーザーのWeb認証を取り入れたという。ソフトのインストール後、インターネット経由でアクティべーションを行なうことで、コピーワンス番組を録画したDVDを再生するために必要な暗号鍵(デバイス鍵)が発行・インストールされる仕組みとなっている。


ビーエス・アイの仲尾雅至氏 サイバーリンクの吉田宣也氏

 PowerDVD 5 Deluxe デジタル放送対応版は、Windows XP/2000/Me/98SEに対応し、価格は10,290円。7月2日の発売予定だ。


関連情報

URL
  サイバーリンク
  http://www.cli.co.jp/

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( 永沢 茂 )
2004/06/17 20:20

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