米Sprintとスウェーデンの教育用ネットワークSUNETは18日、専用回線ではない商用回線と一般的に入手できるコンピュータやネットワーク機器を使用して、4.23Gbpsの通信速度世界記録を達成したと発表した。
2004年4月14日、スウェーデン北部のLulea大学とカリフォルニア州サンノゼにあるSprintを結び、27分かけて840GBのデータを転送することに成功した。回線はSprintのインターネットバックボーンであるSprintLinkと、SUNETのIPバックボーンであるGigaSUNETを利用。10,157マイルの距離を4.23Gbpsで通信した。
この記録は、2004年度のギネスブックに掲載されている世界記録の3倍の速度であるばかりか、専用回線を使ったこれまでの世界記録も12%上回ったという。Internet2コンソーシアムが開催しているインターネット通信速度コンテスト「Land Speed Record」の審査も受け、正式に世界記録として公認された。
今回使用された機器は、SprintLinkネットワークの35台のIPルータとSUNETネットワークの5台のIPルータ。末端にあるホストはDell 2650サーバーで、それぞれがCPUにシングルXeon 2.0GHzと512MBのRAM、NetBSD ver2.0を搭載しているに過ぎなかった。これらのPCは、Intelの10ギガビットイーサアダプターで接続された。
なお、記録の詳細についてはSUNETのWebサイトにデータが掲載されている。
関連情報
■URL
Sprintのニュースリリース(英文)
http://www3.sprint.com/PR/CDA/PR_CDA_Press_Releases_Detail/0,3681,1112086,00.html
SUNETによる速度記録の概要(英文)
http://proj.sunet.se/LSR2/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/21 14:19
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