BSデジタル放送局「ビーエス・アイ」(以下、BS-i)のテレビ番組「TIME OVER」内のCM「タイムパロッチャ」で放映された、双方向機能を用いた懸賞クイズに参加した視聴者10,868名分の個人情報がCD-Rで流出した。なお、流出したとされるCD-Rは「6月20日に回収した」(BS-i)という。
流出したのは、2003年7月12日付けの放送に応募した視聴者の個人情報。2004年6月17日に、中古PCの購入者からBS-iに対して「購入したPCに個人情報を収録したCD-Rが入っていた」とする連絡で発覚した。CD-Rには氏名、住所、郵便番号、性別、電話番号、年齢、クイズの回答などが記録されていた。
BS-iでは、双方向機能を用いた懸賞クイズの賞品提供各社に対して、抽選などの用途を目的に個人情報を提供。今回もP&Gに、クイズ回答者全員の個人情報をCD-Rで提供していた。P&Gでは、BS-iから提供を受けた個人情報を元にクイズの当選者を抽選し、その後、何らかの原因でCD-Rが流出してしまったという。
一部報道では、「抽選作業を行なった後、P&GがCD-Rを入れたままPC処分業者に処分を委託してしまった」とされているが、これに対して、P&Gでは「調査中で確認はとれていない」とし、「第三者による盗難の可能性もある」ことを示唆。また、回収したというCD-Rについては、「CD-R表面に記載されたメモの書体などから、BS-iから提供を受けたCD-Rと同一であることを確認した」という。しかし、「流出経路が不明なことから、CD-Rが複製されている可能性も否定できない」としている。
P&GとBS-iでは今後も調査を続け、流出経路などの特定を急ぐ。また、個人情報が流出してしまった視聴者に対して、お詫びと説明を封書で10日以内に発送する予定だ。
関連情報
■URL
お詫びとお知らせ(P&G)
http://jp.pg.com/info/info20040621.htm
個人情報と回収について(BS-i)
http://www.bs-i.co.jp/main/company/information.html
( 鷹木 創 )
2004/06/21 16:49
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