WIDEプロジェクトと日立製作所は22日、10GBASE-EWを用いた日米間の10Gビットイーサネット通信実験に成功したと発表した。
今回の実験では、東京・大手町と米国・シアトルのデータセンターに日立のギガビットスイッチを配置し、OC-192を用いた太平洋横断リンクに接続。それぞれのギガビットスイッチに接続した2台のPCを用いて、データストリームを約10時間転送する実験を行なった結果、エラーフレームは全く検出されなかったという。
実験に用いられたOC-192回線は通常のSONET回線で、従来はSONET回線を利用してIPによる通信を行なう場合には、POS(Packet over Sonet)インターフェイスを備えたルータが必要となっていた。今回の実験では10Gビットイーサネットの物理インターフェイスに対応させた10GBASE-EWを用いることで、従来に比べて安価に10Gビットネットワークの構築が可能になったとしている。
WIDEと日立では今回の実験の成果を元に、今後は国際的なネットワークインフラのブロードバンド化が一層加速されることや、音声・映像などのマルチメディアサービス、IP-SAN(Storage Area Network)のようなアプリケーションの多様化の促進が期待できるとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.wide.ad.jp/news/press/20040622-10g-j.html
( 三柳英樹 )
2004/06/22 12:56
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