東北電力は、高速電力線搬送通信(高速PLC)設備の設置許可を総務省東北総合通信局より6月18日付で取得した。これを受けて同社では2005年3月まで高速PLCの実証実験を行なう。
今回設置許可を取得した高速PLCは、従来まで利用が許可されていた10kHz~450kHzの低周波数帯とは異なり、2MHz~30MHzの高周波数帯を利用することで高速なインターネット接続を実現する技術。ただしこの周波数帯は他の無線システムへの干渉が懸念されるため、現在のところ漏洩電波低減のための技術開発を目的とした実験のみが許可されている。
実証実験では建物内に設置された高速PLCモデムからクライアントまでの電力線間でデータ伝送を行ない、通信時の漏洩電界強度の測定および漏洩電界低減技術の検証を行なっていく。
2MHz~30MHzを利用した高速PLCは、東北電力のほかに東京電力と関西電力が実証実験を行なっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/whats/news/2004/40618b.htm
関連記事:東京電力、高速PLC設備の設置許可を総務省より取得
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/03/22/2513.html
関連記事:関西電力、コンセントによるネット接続技術「PLC」実証実験[BroadBand Watch]
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/4977.html
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http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/4953.html
( 甲斐祐樹 )
2004/06/22 19:05
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