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今回開発された無線LAN対応IP電話端末
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ネットツーコムと富士通研究所は、コンパクトフラッシュ(CF)スロットを搭載したIEEE 802.11b準拠の無線LAN対応IP電話端末を開発したと発表した。2004年秋頃の製品化を予定する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は7万5,000円前後。
今回開発された無線LAN対応IP電話端末は、CPUにインテルのPXA273、OSにWindows CE.NET 4.2を採用した製品で、OSに関してはLinuxの採用も検討しているという。また、CFスロットには、メモリカードや通信カードが装着可能。通信カードは、「顧客の用途に応じて、通信事業者を問わず装着ができる」という。
同製品には、富士通製のソフトウェア「Seamlesslink」が搭載され、別途モバイルIPサーバーを用意することで無線LANと公衆通信網のシームレスな切り替えに対応する。IP電話の音声コーデックにはG.711/G.729aをサポート。そのほか本体仕様としては2.2インチのQVGAカラー液晶ディスプレイやUSBポートを搭載する。なお、本製品はハードウェア開発をネットツーコムが、ソフトウェア開発を富士通研究所がそれぞれ担当した。
ネットツーコムでは、2004年秋を目途に製品化を目指し、日本や中国などの市場向けに販売を開始するという。加えて、本製品を富士通の「ユビキタスIP電話システム」にも対応させ、企業向けモバイルソリューションへの展開を図る考えだ。一方、富士通研究所ではユーザーの操作により周辺の情報機器を自由に操作できる「Task Computing技術」などを、本端末の応用サービスとして搭載させるとしている。
なお、本端末は6月23日から中国・上海で開催中の「CHINA ELECOM 2004」のほか、7月7日から東京で開催される「富士通ソリューションフォーラム2004」で出展が行なわれる。
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2.2インチのQVGAカラー液晶ディスプレイを採用(写真は試作機)
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2004/06/23-1.html
富士通ソリューションフォーラム2004
http://solutionforum.fujitsu.com/tokyo/featurestory/
( 村松健至 )
2004/06/23 21:29
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