ラックは23日、Internet Explorer(IE)で印刷しようとした場合に、意図したページ数よりも多くの枚数が印刷されてしまう不具合があると発表した。同社では、IE 6SP1日本語版でこの不具合が再現することを確認している。なお、マイクロソフトより、この不具合を修正するセキュリティ修正プログラム(パッチ)は提供されていない。
この不具合は、IEで特定のHTMLページ(Webサイト)を印刷した場合に、CPU使用率が100%になってしまい、さらに想定しているページ数よりも大量の枚数がプリンタで印刷されてしまう可能性があるという。
この問題は、TABLE要素に記述される内容が原因。ラックでは、すでにこの問題を引き起こすWebサイトを確認しているという。同社がそのWebサイトを実際に印刷したところ、500枚以上印刷されたとしている。また、そのWebサイトで「印刷プレビュー」を行なったところ、CPU使用率が100%に上昇した。
ラックでは回避策として、「『印刷プレビュー』を使用した際に想定したページ数よりもはるかに多い数がカウントされていた場合には、ほかのアプリケーションで印刷する」という方法を紹介している。また、同社はマイクロソフトに対して6月3日に報告したが、マイクロソフトからは「セキュリティの脆弱性に繋がる可能性が無いものと判断している」との回答を得たために発表に踏み切ったという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.lac.co.jp/security/csl/intelligence/SNSadvisory/76.html
( 大津 心 )
2004/06/24 13:30
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