NTT東日本は24日、映画や音楽のハイライト部分だけを集めた要約コンテンツを自動的に生成し、ストリーミング配信できるソリューション「Ephelio SmartStreaming」のシステムなどの技術検証を進め、10月をめどに提供開始すると発表した。
Ephelio SmartStreamingは、NTTサイバーソリューション研究所が開発した要約コンテンツ自動生成技術と、富士ゼロックスの映像配信プロダクト「MediaDEPO」を組み合わせたソリューションだ。要約コンテンツ自動生成技術とは、音声の強調部分を判定して音楽や映像のハイライト部分のみを集め、ユーザーがあらかじめ指定した時間に合わせて自動的に要約コンテンツを生成できる技術だ。
具体的には、音声の“高さ、強さ、早さ”といった韻律的特徴に注目し、音声の強調モデルと平静モデルの2つを用いて統計処理することで強調部分を抽出するという。したがって、言語依存性が低く、日本語以外のコンテンツにも適用できるほか、単に音声が高くなった部分を抽出するのではなく、流れの中で急に音声が低くなるといった“感情の起伏”も意識して抽出が可能だとしている。この要約機能を用いることによって、サッカーの試合ならゴールシーン、ライブ演奏であればサビ部分の抽出ができると例示した。
NTT東日本では、この要約機能以外にも、複数のコンテンツをまとめて要約視聴できる機能や、無声区間(話していない部分)を自動的にカットして視聴できる機能なども提供するという。同社では、IR説明会やライブ講義などの配信に応用可能だとしているほか、将来的には携帯電話向けサービスと連携させて、動画対応携帯端末からの利用も早期に対応していきたいとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0406/040624a.html
( 大津 心 )
2004/06/24 18:53
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