きわめて少額の取引を扱うマイクロペイメント企業の米Peppercoinは28日、従来の支払いの仕組みを大幅に改善した「Peppercoin2.0」を発表した。
これまで、Peppercoinのマイクロペイメントシステムを利用するには、事前にPeppercoinのWebサイト上で登録を行ない、いくらかの金額をPeppercoinに転送しておかなければならなかった。
今回発表されたPeppercoin2.0では、この作業が不要となり、Peppercoinを利用している店舗で、通常と同じようにクレジットカードやデビットカードの情報を入力するだけで1ドル未満程度の買い物ができるようになる。
クレジットカードを1ドル程度の買い物に使用する場合は、手数料が高くなるため利益を出すのは困難だが、Peppercoinの手数料は非常に安く、99セントの決済で10セント以下の手数料で行なえる。これは通常のクレジットカード手数料に比べて70%も安いため、コンテンツ産業やゲーム産業などで全く新しいビジネスモデルを構築することが可能になると期待されている。
Peppercoinは、今回の発表にあわせて米国最大のコイン式ビデオゲームメーカーIncredible Technologies社がPeppercoinを採用したことを明らかにした。ゲームセンターなどに設置されるコイン式ゲーム機がPeppercoinを採用したことで、コインの代わりにクレジットカード決済が行なえるようになったという。
なお、Peppercoin2.0は、2004年第3四半期頃にサービス開始される予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://corp.peppercoin.com/press/pressreleases/2004/0628.shtml
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/06/29 12:44
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