米Apple Computerは28日、 Mac OS Xの次期メジャーリリースとなる「Mac OS X v10.4“Tiger”」を、サンフランシスコで開催されている開発者向けのイベント「WWDC2004」でプレビューした。Webブラウザの新バージョン「Safari RSS」や、ファイルの検索機能「Spotlight」などを搭載している。
Safari RSSは、その名称の通りRSSに対応しているのが特徴。RSS対応のWebサイトをSafariが自動的に検知してアドレスバー内にRSSアイコンを表示し、そのアイコンをクリックするだけでRSSフィードがブラウザに表示できるという。
Spotlightは、Mac用アプリケーションで作成されたあらゆるファイルから瞬時に情報を検索できる技術。iTunesで曲名やアーティスト名、アルバム名から楽曲を検索するのと同じように、メールや画像、Office文書などを検索し、その結果を種類や時間、人などのカテゴリーによって自動的に整理して表示してくれるという。
このほか、チャットソフト「iChat AV」においてはH.264ビデオコーデックをサポートし、帯域を増やすことなく映像品質を向上させた。音声会議は最大10人まで、3D表示によるビデオ会議は最大3人まで参加可能だ。
Appleでは同日、サーバー版の「Mac OS X Server v10.4“Tiger”」についてもプレビューを行なった。ブログをホスティングできる「Weblog Server」機能や、Windowsベースのサーバーからの移行支援ツールなどが新たに提供される。Weblog Serverは、オープンソースプロジェクトの「Blojsom」をベースとしており、チェックボックスを選択していくだけで簡単にブログを運営できるという。Safari RSSにもフル対応する。
Tigerは2005年上半期の発売予定。米国での価格は、Mac OS X v10.4が129ドル、Mac OS X Server v10.4が499ドル(10クライアント版)、999ドル(無制限版)となっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(Mac OS X v10.4)
http://www.apple.co.jp/news/2004/jun/29tiger.html
ニュースリリース(Mac OS X Server v10.4)
http://www.apple.co.jp/news/2004/jun/29tigerserver.html
製品概要
http://www.apple.co.jp/macosx/tiger/
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( 永沢 茂 )
2004/06/29 19:27
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