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米ネットユーザーの24%がイラクの残虐映像をインターネットで見る


 イラクで起こっている事件の映像はあまりにも残虐で恐怖心を抱かせるため、テレビや新聞では報道されないことが多いが、米国のインターネットユーザーの24%がインターネットでそれを見ており、そのうち28%は積極的に映像を探しだしたことが米非営利団体Pew Internet Projectの最新調査でわかった。しかしながら性別、年代などによってこの受け止め方は大きく異なっている。

 こうした映像がインターネット上に存在すること自体について、インターネットを利用している人と利用していない人の間では大きな文化的な壁があった。その上で全体的に数字を見ると、映像を見た人の51%は「映像を見るという判断は正しかった」と回答した。しかし約3分の1は「見なければよかった」と回答、さらに7%は両方の感想を抱き、残る8%は無回答だった。

 特に女性は残虐映像に対して否定的な感想を抱いている。例えば、こうした映像がインターネットで入手できることに賛成している女性は29%に止まっているの対して、男性は53%が賛成した。また、「映像を見た判断が正しかった」と回答した女性は39%だったのに対して、男性は68%と大きな開きがある。その結果についても、女性の場合は55%が「見なければよかった」と回答したのに対して男性は34%となっており、女性の嫌悪感が大幅に上回った。

 さらに、年齢も大きく関係している。30歳以下の若年インターネットユーザーの52%はこうした映像がインターネットに存在することに賛成しているが、年齢が上がるにつれてこの数字は下がり、30歳から49歳まででは44%、50歳以上では31%となっている。ただし、若年層は残虐映像の存在を認めているとはいえ、嫌悪感はより強い。若年インターネットユーザーで映像を見た人の48%は「見なければよかった」と回答、50歳以上で同じ感想を持ったインターネットユーザーの31%を大幅に上回った。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.pewinternet.org/press_release.asp?r=87


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/07/09 11:54

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