NTTコミュニケーションズ(NTT Com)、三菱地所、NECの3社は12日、無線LANアクセスサービス「HOTSPOT」の位置情報を利用して、東京・丸の内エリアにおいて店舗情報などのコンテンツをユーザーの嗜好に合わせて配信する実験サービス「パーソナライズ情報配信トライアル」を7月15日から開始すると発表した。実験期間は10月15日までの3カ月間で、HOTSPOTの会員からモニター(1,000人)を募集する。
パーソナライズ情報配信トライアルでは、NTT Comの無線LANアクセスサービス「HOTSPOT」の位置情報を利用して、近隣の店舗情報などのコンテンツを配信する。試験エリアは東京駅を中心とした丸の内地区で、エリア内のHOTSPOTのアクセスポイントは48カ所。店舗情報などは三菱地所が運営しているWebサイト「Marunouchi.com」の内容をもとにし、NECが開発した情報配信プラットフォーム「TPOCAST」を利用して配信を行なう。
コンテンツは、HOTSPOTサービスの利用時に最初に表示されるWebページとして提供され、位置情報の他に、ユーザー情報(性別、年齢など)、現在の時刻、Webサイトの利用履歴などを組み合わせて、ユーザーの趣味や嗜好に合わせた形で表示する。具体的には、店舗情報の検索の場合には、ユーザーの嗜好に合わせて情報の表示される順番が変わるほか、現在時刻と店舗の営業時間を考慮して表示される情報も変化する。
トライアルサービスは、7月15日からHOTSPOTのWebページでモニターの募集を開始し、10月15日まで実施する。募集人数は1,000人を予定している。NTT Comでは、この実験を通して位置情報を利用したサービスの検証を行ない、他エリアでのサービス展開や商用サービスに向けての検討を進めていくとしている。
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「HOTSPOT」アクセス時のWebページ。右側のコンテンツが位置情報などによって変化する
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東京駅を中心とした、神田・大手町・丸の内・有楽町などの地区が実験エリアとなる
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2004NEWS/0007/0712.html
HOTSPOT
http://www.hotspot.ne.jp/
( 三柳英樹 )
2004/07/12 17:42
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