オープンソースサーチエンジンの「Objects Search」は12日、自作プログラムからサーチエンジンを操作できるWeb APIをベータテストとして無料で公開した。
このサービスは、Webサービスの標準規格であるSOAPとWSDLを使用している。そのため、JavaやPerl、Visual Studio.NETなどのWebサービスに対応しているプログラミング言語を使用して、自作のプログラムからObjects Searchを利用できるようになる。
Objects Searchが公開している「Objects Search Web API developer's kit」には、このAPIを使用するためのドキュメント、JavaによるサンプルコードとWSDLファイルが含まれている。そのほかにもObjects SearchのWebサイトには、Javaで使用するためのチュートリアルが用意されている。
Objects Searchはオープンソースサーチエンジン「Nutch」を核として開発が進められており、アルゴリズムを公開したサーチエンジンの1つとして注目されている。10カ国以上のユーザーインターフェイスを用意してはいるが、現在のところ商用サーチエンジンに比べて検索精度は低く、今後の開発に期待されている。何よりアルゴリズムが公開されているため、商用サーチエンジンとは異なり、検索結果の表示順位について理由が説明される点が評価されている。
サーチエンジンのWeb APIを公開する試みはGoogleが先駆けであり、Google Web APIではアカウントを取得すれば1日1,000回のクエリーをGoogleに送ることが可能だ。これに対してObjects Search Web APIでは、今のところ検索回数などの制限は設けられていない。
関連情報
■URL
Objects Search Web API(英文)
http://www.objectssearch.com/apis/index.html
関連記事:検索結果ランキングの理由を表示するサーチエンジン「Objects Search」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2004/04/26/2927.html
関連記事:米GoogleがWebサービスに~「Google Web API」を公開
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0412/googapi.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/07/13 12:30
- ページの先頭へ-
|