マイクロソフトは22日、Windows XPユーザーが7月14日にリリースされたセキュリティ修正プログラム「MS04-024(839645)」を適用すると、ネットワークトラフィックが増加するなど複数の不具合が発生する可能性があると発表した。Windows XPの32bit版と64bit版が共に影響を受ける。
この問題は、Windows XPを利用しているユーザーが「MS04-024」を適用すると、複数の問題が発生する可能性があるというものだ。原因は、ヒント(ToolTip)機能が使用される度に「Microsoft Windowsシェル」によって、ネットワーク上のファイルのメタデータが読み取られるためだとしている。
具体的には、「ローカルコンピュータ上と同じファイルプロパティがネットワーク上のファイルに割り当てられる」「共有違反が発生することがある」「ネットワークトラフィックが増加する場合がある」の3種類の問題のいずれか、もしくは複数の問題が同時に発生する可能性もあるという。
マイクロソフトでは、この問題を修正するための修正プログラムを提供しているが、この修正プログラムは「この問題を修正することだけを目的としている」ことから、十分なテストが為されていないため、障害があったコンピュータに対してのみ適用することを推奨している。
また、この問題で深刻な影響を受けていない場合には、「この修正プログラムが含まれる、Windows XP Service Pack2がリリースされるまで待つことを推奨する」としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;871242
Windowsシェルの脆弱性
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms04-024.asp
■関連記事
・ Windowsシェルやユーティリティマネージャなどに“重要”な脆弱性(2004/07/14)
( 大津 心 )
2004/07/23 16:12
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