米RealNetworksは26日、複数の方式のDRM(著作権保護技術)を相互に“翻訳”して、購入した音楽ファイルを異なる音楽プレーヤーの間でやりとりできる技術「Harmony」を開発したと発表した。Harmonyは27日に公開されるRealPlayer 10.5のベータテスト版に搭載される。
音楽配信サービスでは、ファイルのコピーや移動、CDメディアなどへのバックアップといったユーザーの操作に対して制限を加えるDRMと呼ばれる仕組みを利用している。代表的なDRMとしては、Appleの「FairPlay DRM」、マイクロソフトの「Windows Media Audio DRM」、RealNetworksの「Helix DRM」などがあるが、これらは相互に互換性が無く、iPodなど各社の携帯用音楽プレーヤーも、対応する方式以外のDRMを利用したファイルは再生できない。
今回、RealNetworksが発表したHarmonyはこれらのDRMを相互に変換する技術で、ユーザーはダウンロードした音楽ファイルをプレーヤーがサポートする形式に変換することが可能となる。Harmonyは、27日にニューヨークで行なわれる「Jupiter PlugIn conference」でデモンストレーションが行なわれ、同日からはHarmonyを搭載したRealPlayer 10.5のベータテスト版が公開される予定となっている。
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ニュースリリース
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2004/harmony.html
( 三柳英樹 )
2004/07/26 15:09
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