日本IBMは26日、Webサイト上でのアンケートコメントなど、自由記述形式の文章を分析する「評判分析ソリューション」を開発したと発表した。
評判分析ソリューションは、独自のテキストマイニング技術を応用し、ユーザーが書き込みしたコメントを瞬時に分析・判断できるソリューションだ。テキストマイニング技術には、同社の東京基礎研究所が開発した「IBM TAKMI(Text Analysis and Knowledge Mining)」を応用し、コメントを「好意」と「非好意」に分類できる点が特徴だ。
IBM TAKMIは、テキスト文章中から自動的に抽出した名詞や動詞、形容詞、「何が+どうした」といった係り受けの非定型データなどを対象に、概念間の関係分析などを行なう。分析結果を相関図や時系列グラフなどで表示することも可能だ。
例えば、「パソコンを量販店で買った。バッテリーのもちはいいが、スタイルは気に入らない」というコメントであれば、「バッテリーのもちがいい=好評」と、「スタイルは気に入らない=不評」の2種類の情報を取り出し、分類することができる。これを応用し、掲示板の書き込みから自社製品の評判だけを抽出して、好評と不評に分類することで、その製品の“評判”を計測することができるという。
IBM TAKMIは、日本IBMのコンタクトセンターなどで試験的に利用されており、ユーザーコメントの分析時間が従来の1/6から1/10に短縮された上に、これまで約数%しか分析できなかったコメントをほぼ100%分析できるようになったとしている。今後は、ユーザーの要望に応じて個別対応ソリューションとして、主にコールセンター向けに提供していくという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ibm.com/news/jp/2004/07/07261.html
( 大津 心 )
2004/07/26 18:50
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