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Mydoom.Mが作ったバックドアを利用し、MicrosoftにDoS攻撃するウイルス


 米Symantecは27日(米国時間)、Mydoom.Mが作成するバックドアを利用して米MicrosoftにDoS攻撃を仕掛けるトロイの木馬型ウイルス「Zindos.A」を発見したと発表した。危険度は5段階中の“2”と評価されている。

 Zindos.Aは、7月26日に発見されたウイルス「Mydoom.M」に感染したPCを探し出し、Mydoom.Mが作成したバックドアを利用して米MicrosoftのWebサイトにDoS攻撃を仕掛けるウイルスだ。

 Zindos.Aは、まずランダムなIPアドレスに対して、Mydoom.Mのバックドアが開いたTCP 1034番ポートを探す。そして、TCP 1034番ポートが開いているPCを見つけ出すと、自分自身を送りつける。送りつけられたウイルスプログラムは、PCの「Temp」フォルダに「ランダムな名前.exe」としてコピーされ、レジストリを改変する。

 その後、「www.microsoft.com」ドメインに対してDoS攻撃を仕掛ける仕組みだ。DoS攻撃はPC内の特定の時間に発生するようにプログラムされているという。また、Zindos.Aのプログラム自体が無限ループを引き起こし、PCの処理速度低下やフリーズ現象などが発生する場合があるという。

 感染の疑いがある場合には、利用しているウイルス対策ソフトのウイルス定義ファイルを最新版に更新し、「Zindos.A」として検出されたファイルを削除し、レジストリを修正する必要がある。


関連情報

URL
  Zindos.A
  http://securityresponse.symantec.com/avcenter/venc/data/w32.zindos.a.html

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( 大津 心 )
2004/07/28 12:18

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