2004年第2四半期のPDA出荷台数は世界中で合計275万台となり、昨年同期に比べて12%増加するとともに、10四半期連続の減少傾向から増加に転じたことが米Gartnerの調査でわかった。
ただし、増加に大きく寄与したのはカナダのResearch In Motion社のPDA「BlackBerry」であることに注目しなければならない。BlackBerryの2003年第2四半期の出荷台数は13万1,100台で市場シェアは5.3%に過ぎなかったが、2004年第2四半期には51万台でシェア18.6%にまで上昇し、増加率は289%に達している。Gartnerでは、BlackBerryのメール機能が人気を博したこと、サードパーティによるアプリケーションや無線データ通信サービスなどが利用できるようになったことが大きな理由ではないかと説明している。
BlackBerry以外で最も増加率が高かったのはHewlett-Packard(HP)の38.9%だが、この1年で出荷されたほとんどのモデルは1年以上前の製品だったという。それでもHPは、欧州市場でGPSモジュールとBluetooth通信の普及によって一定の成功を得たとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www4.gartner.com/5_about/press_releases/asset_95970_11.jsp
関連記事:Research In Motion、全ての機能をJavaで実装したPDA機器を発表
http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2001/0605/blackb.htm
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2004/08/02 12:16
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