ニフティは5日、@niftyのメールアドレスに対して大量に送信されてくる迷惑メールの対策として、該当する発信元からのメールの受信を拒否する措置を同日より実施すると発表した。@niftyでは7月下旬から大量の迷惑メールが原因で、一部のユーザーでメールの受信が遅延する問題が発生していたという。今回の措置により、この問題が大幅に改善されるとしている。
問題となった迷惑メールは、7月22日から断続的に1日平均2回程度、2時間から3時間にわたって海外から@niftyのメールアドレス宛に発信され、8月4日までにその数は数千万通に達した。迷惑メールが発信される時間帯にはメールサーバーに通常の数倍の負荷がかかったほか、その99%以上が架空のアドレス宛だったため、サーバーに大量のメールが滞留してしまうことになった。宛先不明のメールは発信元に返送する設定だったが、発信元自体も宛先不明のため、再び@niftyにメールが返送されてくる悪循環を招いていた。
今回の措置は、@niftyのメールサーバーが宛先不明のメールを大量に受信したことを検知した時点で、その発信元のIPアドレスからの受信を拒否するというもの。7月下旬から問題となっている大量メールのほか、今後も架空アドレス宛に大量のメールが送られてくるようなことがあれば、その都度、発信元となっているIPアドレスからのメールは受信を拒否していく。
ニフティではこれまでも、具体的な方法は公表していないものの、迷惑メール対策としてシステム負荷を軽減するための各種の対策を実施してきたという。しかし、今回の迷惑メールは「巧妙にシステムの保護機構を回避するもの」だったため、ニフティでは5月に発表した「迷惑メール対策ポリシー」にのっとり、受信拒否による対策に踏み切ることにした。
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■URL
ニュースリリース
http://news.nifty.co.jp/niftynews/2004/08/post_1.html
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・ ニフティが「迷惑メール対策ポリシー」制定、受発信制限も検討(2004/05/11)
( 永沢 茂 )
2004/08/05 14:55
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