警察庁は5日、2004年上半期における知的財産権侵害事件の検挙状況を発表した。海賊版販売や偽ブランド品販売などで検挙した事件は187件に達し、検挙者数は302人・14法人だった。このうち61件がインターネットオークションやWebサイトを悪用したものとなっている。
内訳は、海賊版販売などの著作権法違反が52件、偽ブランド品販売などの商標法違反が135件。このうちインターネットを利用したものは著作権法違反で36件、商標法違反で25件あった。いずれも1996年の統計開始以来最多だが、特に著作権法違反におけるインターネットの利用比率が高くなっている。
著作権法違反では、会社員や学生などの一般のPCユーザーが海賊版CDやDVDを作成して販売している事件が約6割を占めているのも特徴。52件のうち、暴力団の構成員が被疑者だったものは2件だけだった。
なお、インターネットを利用した事件で悪用されている具体的な方法として多かったのはオークションで、約8割を占めた。また、著作権法違反については、Webサイトにゲームソフトの画像を掲載した事件など、公衆送信権の侵害にあたるものが3件検挙されている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/safetylife/seikan10/h16kami_seikeijihan.pdf
( 永沢 茂 )
2004/08/05 19:20
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