警察庁は5日、出会い系サイトに関係した事件の2004年上半期の検挙状況を公表した。2004年上半期に出会い系サイトに関係した事件として警察庁に報告のあった件数は785件で、前年同期(781件)と比べてほぼ同数。全事件のうち携帯電話によるものが97%を占め、被害者の80%は18歳未満の児童となっている。
今回警察庁が公表したのは、インターネット上で異性間の出会いの場を提供する掲示板やチャットなど、いわゆる出会い系サイトが関係した事件として警察庁に報告のあったもの。2004年上半期に検挙した出会い系関係の事件は785件で、犯罪種別では児童売春・児童ポルノ法違反が371件と前年同期の338件に比べて増加している。このほかの種別は、青少年保護育成条例違反が163件、重要犯罪(殺人・強盗・強姦など)が44件、粗暴犯(暴行・傷害・脅迫・恐喝など)が31件、児童福祉法違反が60件、その他が116件など。
また、2003年9月に施行された「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」(出会いサイト規制法)に関連しては、第6条(児童に係る誘引の規制)の違反で15件の検挙があったほか、第7条(利用禁止の明示等)および第8条(児童でないことの確認)に違反しているとみられる事業者41サイトに対して警告を行なったとしている。
全事件のうち、携帯電話を利用したものが761件と全体の約97%を占めており、2003年に続いて出会い系サイト関連で検挙された事件のほとんどが、アクセス方法として携帯電話を用いているという結果になっている。被害者625人のうち561人(約90%)は女性で、年齢別では503人(約80%)が18歳未満の児童となっている。
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■URL
ニュースリリース(PDF)
http://www.npa.go.jp/cyber/toukei/pdf/pdf18.pdf
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( 三柳英樹 )
2004/08/06 16:41
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